LPG=10月12~16日:11月CP予想が上方修正
CFR極東:
極東着相場は先週、買い気の強さと11月CP予想の上方修正を受けて堅調に推移した。Rim Asia Indexは15日時点でプロパンが466.50ドルと9日比30.75ドル高、ブタンが486.50ドルと同30.75ドル高。冬場の需要期が近づく中、買い手の数が徐々に増えている。11月日本着プロパン単体が2カーゴ成約された。中国向けでも11月後半着プロパン単体やプロパン/ブタン同率玉が成約に至っている。
FOB中東:
11月CP予想はプロパンが435ドル前後、ブタンが445ドル前後に上方修正された。需要の強さが背景。欧トレーダー1社が10月末クウェート積みブタン単体を、華東輸入1社が11月半ばカタール積みプロパン単体をそれぞれ手当てしたとみられている。さらに、南コーカサス石油1社も11月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを買い付けたもよう。インド向けでも12月着プロパン/ブタン各2万2,000トンの需要が浮上している。中東産カーゴに対する買い気は全体的に堅調だ。
日本国内:
京浜と阪神の陸上相場はプロパン、ブタンともに46,000~46,300円と横ばい。11月CPが10月CPを大幅に上回るとの予想を受けて、元売り1社は先高観を抱き、依然としてプロパン、ブタンともに46,000円台半ばでスポット供給中。これを受けて、売りポジションのディーラー勢はプロパン、ブタンいずれも46,000円台前半で販売打診している。一方、買い手はこの水準でのスポット調達に関心が薄い。プロパン、ブタンともに実需低迷が続いていることが背景にある。プロパンの給湯用需要が増加するのは11月以降となる見通し。