石油化学=9月28日~10月2日:エチレンは上昇、需給引き締まりで
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は水準が切り下がった。原油相場が下落したことを受けた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週前半まで鄭州商品取引所のPTA先物相場が軟調に推移することを受け、弱基調に推移したが、週後半に原料であるナフサ市況高を受け、上げ基調となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は上昇した。一部の需要家が10月着品の買付けをまだ終えていなかった一方、売り手の販売可能なカーゴが限られており、需給に引き締まり感があることを受けた。このなか、週半ばには10月末着品が890ドル程度で成約されたとのうわさが流れた。
アジアのプロピレン市場は、いずれも弱含んだ。
北東アジア市場では、国慶節を前に中国勢の買い気が後退している一方、一部売り手が安値売りしたことを受け、相場の基調が弱含んだ。
韓国積みでは、泰光産業が誘導品であるAN設備がトラブルで稼働率が低下しており、原料であるプロピレンをスポット販売した。
東南アジア市場では、タイPTTGCが入札を通し10月初め積みをスポット販売した。
アジアのブタジエン相場は、いずれももち合った。
北東アジア市場では、売り物が少ないなか、売り手が強気な姿勢を見せている。一方で需要家は買い気があるものの、商談可能な売り物が見当たらないなか、静かな商況となった。
中国国内の華東地域相場は東北品の売り物が増えたことを受け、小幅ながら弱含んだ。
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