電力=9月21~25日:東の24時間が週を通じて4円台、西高東低続く
9月21~25日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は下落。週前半が連休で需要が鈍化したほか、23日の連休明け後も東日本中心に気温が低めで推移し、週を通じて4円台で推移するなど上値の重い展開が続いた。なお、21日と22日の祝日は東高西低で推移したが、23日以降は再び西高東低で推移し、東西の気温動向の違いが価格動向にも表れた。
週を通じた実勢高値は、23日受渡の西日本で付けた13.18円、実勢安値は21日受渡の西日本で付けた2.00円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比2.32円安の4.43円、東北は同1.58円安の4.43円、東京は同1.55円安の4.46円、中部は同1.24円安の5.29円、北陸、関西、中国、四国は同1.28円安の5.26円、九州は同1.29円安の4.94円だった。
9月21~25日の9エリアの電力需要は108億769万8,000kWhとなり、9月14~18日の122億2,440万6,000kWhから11.6%減少した。なお、曜日を合わせた前年の9月23~27日は118億3,793万1,000kWhで、前年比では8.7%の減少となった。
JEPXの先渡市場では、約定がなかった。
東京商品取引所の電力先物市場では、日中取引(8時45分~15時15分)で24日に、立会外取引で23日にそれぞれ約定があった。日中取引では、東エリア日中ロードの20年9月限で10.00円、数量は100枚だった。ザラバ取引で100枚の約定は初めて。約定価格について、一部の市場関係者からは割安感が強いとの声が聞かれた。売り物を抱えた売り手による処分売りの様相が強いようだ。また、立会外取引では、東エリアのベースロードの20年10月限から21年3月限で各月30枚の計180枚、価格は6.45円だった。
欧州エネルギー取引所(EEX)では、約定がなかった。
9月28日の週は、上値の重い展開で推移する見込み。週を通じて全国的に晴れ間が広がる見通しとなり、潤沢な太陽光発電が上値を抑えると見られる。ただ、西日本では、週初めと週後半の最高気温が30度に迫る地域も見られるため、発電設備のトラブルなどが生じた場合、思わぬ高値を付ける可能性もある。 |
受渡日 |
21日 |
22日 |
23日 |
24日 |
25日 |
システム |
3.95 |
4.14 |
5.04 |
4.78 |
4.63 |
約定量 |
840,986 |
830,968 |
866,102 |
898,504 |
885,951 |