原油・コンデンセート=9月21〜25日:富士石油が中東産4カーゴを調達
中東原油/コンデンセート 富士石油が、先週18日に締め切った11月積みサワー原油を対象とした買付け入札で、アブダビ産アッパーザクムとドバイ各1カーゴと2カーゴのカタールランドを調達した。価格はアッパーザクムがOSP指標に対して10~20セントのプレミアム、ドバイがドバイ市況に対して60セントのディスカウント、カタールランドがOSP指標に対して小幅のプレミアムと伝えられた。売り手の詳細は不明だが、少なくとも1カーゴのカタールランドを米フィリップス66が販売したとみられる。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 11月積みサハリン産ソコールの市況連動相場が下落した。アジアにおけるジェット燃料などのマージンが悪く、ソコールに対する需要は限られているとみられ、相場が一段安となった。米エクソンモービルは今週初めまでに、個別交渉で中旬積みのソコールを販売したと伝えられた。買い手の詳細は不明ながら、価格はドバイ市況に対して60セント前後のディスカウントと伝えられた。 この成約の前、インド石油天然ガス公社(ONGC)が18日に締め切った販売入札で11月後半積み1カーゴを販売。買い手は米シェブロンで、同カーゴは傘下の韓国のGSカルテックスへ供給されるようだ。成約当時の価格はドバイ市況に対して10~20セントのディスカウントだった。
南方原油/コンデンセート 11月積み豪州産ビンセントの市況連動相場が上昇した。底堅い低硫黄バンカー燃料油の需要を背景に、バンカー燃料油の基材としての豪州産重質原油の需要も強まっている。豪ウッドサイドは、11月後半積みのビンセントを販売したもよう。価格はDTDブレント指標に対して6ドル前後のプレミアムとみられている。ビンセントの11月の供給は2カーゴで、残りの前半積みは既報のとおり権益保持者である三井物産に割り当てられている。 |