電力=9月14~18日:気温とともに価格低下し、西高東低に
卸電力市場は東日本が大幅に反落し、西日本も続落した。Rim Indexスポット(翌日物取引)価格の24時間・中心値は、前週の平日(9月14~18日受渡)の平均でみると、前の週(9月7~11日受渡)と比べ、東日本が1kWh当たり(以下同)6.06円安(40.2%低下)の6.06円、西日本が1.70円安(20.8%低下)の6.48円。東日本を中心に気温が急速に低下、空調機器向けの需要減を受けて、価格に対する下押し圧力が強まったとみられる。西日本の気温は東日本と比べると下げ渋ったため、需給の緩みも比較的穏やかだった。東日本と西日本の平均の格差は西高東低の0.42円と、東高西低の1.95円だった前の週から逆転した。
東日本では仙台や札幌だけでなく、東京も予想最高気温が30度を下回る日があった。東日本の東京の予想最高気温(気象庁の前日発表)は14日が(セ氏)31度、15日と16日が27度、17日が30度、18日が33度。仙台は28度、26度、27度、27度、30度。札幌は19度、21度、25度、25度、23度。一方、西日本の大阪は29度、29度、30度、30度、31度、名古屋が32度、31度、29度、31度、33度、福岡が28度、30度、29度、29度、25度だった。一方で、天気は雨を交え全般的に雲の多い1週間だった。
JEPXの1日前市場では、最も市場規模の大きい東京エリアの平均が6.01円と、前の週と比べ4.04円下落。気候条件の違いや本州との連系線の制約により独自の動きになりやすい北海道エリアは、同4.46円安の6.75円だった。東京と値動きが連動した東北を含め東日本では、冷房需要が高まりやすいピーク時を含む昼間の下げが顕著だった。東京と北海道の価格差は、東京安・北海道高の0.74円と、前の週の1.16円から狭まった。 西日本の最大市場である関西エリアの平均は6.54円と、前の週と比べ1.88円の低下。価格が他地域と比べ割安水準で推移することの多い九州エリアは、同1.02円安の6.23円だった。両域の価格差は0.31円と、前の週の1.17円から縮小。九州では関西と異なり、部分的に夜間の価格が、ピーク時や昼間と逆行して、小高くなった。太陽光以外の設備の供給力が絞り込まれたもよう。
JEPXのスポット取引(1日前市場)は14日受渡から18日受渡で、システムプライス・24時間の平均が、前の週と比較して2.83円安(32.5%低下)の5.87円だった。同期間の1日平均の約定量は約9億3,000万kWhと、前の週より4,800万kWh減った。
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