石油化学=8月17~21日:エチレン続落、買い気低迷が続く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は小幅なレンジ内での推移が続いている。誘導品であるスチレンモノマー(SM)相場安などを受け需要の弱い状態が続いている。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は軟調。先行きの新増設設備の稼働開始を控えるなか上値の重い状態が続いている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は、需給の緩和を受けて下落した。供給面では、米国品のアジアへの流入が続いている。また、中国では複数の新規エチレン設備の稼働が予定されており、潤沢感が今後強まる見通しのため、需要家の買い気は弱い。今週の市場では、成約の情報が680ドル、690ドル、710ドルなどで聞かれた。
アジアのプロピレン市場は、北東および東南アジア相場はもち合ったが、韓国積みは小幅高となった。
北東アジア市場では、売り手が供給タイトを背景に強気姿勢を見せており、販売を渋っている状況となった。一方、中国需要家は中国国内品の供給に潤沢感があることを受け、輸入品に対する買い気が強くない。こうした状況下、商談が薄く、静かな商況となった。
韓国積みでは、設備の定修およびトラブルが続いているなか、供給にタイト感が強く、相場が押し上げられた。
東南アジア市場では、タイPTTGCが9月積みの販売入札を実施した。
アジアのブタジエン相場は、いずれも強含んだ。
北東アジア市場では、売り物が極めて少ないなか、売り手がアイデアを引き上げる動きとなった。一方、需要家の多くはある程度の必要量を手当てしたものの、輸入品を買い付けるには売り手に追随せざるを得ない。こうした状況下、相場が上向いた。
東南アジア市場では、タイPTTGCが9月積みの販売入札を実施した。