国内石油製品=8月10~14日: 陸上 東名阪は堅調、元売りの仕切り上げで
【陸上】
東名阪の製油所出しは堅調に推移した。ENEOSをはじめとした主要出し元が仕切り価格を引き上げたため、卸各社が応分に値上げを進めた。また、堅調な原油相場を背景に、元売り各社が翌週も仕切り価格を一定程度引き上げるとの見方が浮上。先高観測から積極的な売りには及び腰のプレーヤーが多かった。ただ、新型コロナの影響で、ガソリンをはじめ中間三品の売れ行きは芳しくない。盆明けに荷余りから売り込みが加速するとの見方もありそうだ。
【海上】
全油種ともに小動きで推移した。原油、先物相場の動きが乏しかったため、相場の方向感が定まらなかった。また、需要家をはじめ地場系ディーラーが盆休暇を取得したため、市場のプレーヤーが乏しく、売買動意に欠けた。こうした中、A重油などは浮遊玉が滞留しているもよう。7月中にため込みを済ませた需要家や卸業者が多かったほか、新型コロナの影響で海運向けバンカー需要も乏しいため。週明けには、手持ちを抱えた業者による売りが先行しそうだ。
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