原油・コンデンセート=7月20日~24日:9月マーバンが下落、需要の低迷が重し
中東原油/コンデンセート 9月積みアブダビ産マーバンの市況連動相場が下落した。中国や日本などの需要が低迷し、相場が押し下げられた。21日の市場では、9月積みマーバンがOSP指標に対して80セントのディスカウントで買い唱えられていると伝えられた。この水準で成約されたかは不明だが、シンガポールのトレーダーは、成約可能水準はOSP指標に対して75~80セントのディスカウントまで軟化しているとの見方を示した。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 国営インド石油(IOC)はこれまでに、8月末から9月積みを対象とするスウィート原油の買付け入札で計500万バレルの西アフリカ産原油を手当てしていたようだ。価格や油種の詳細は不明ながら、ナイジェリア産原油が中心とみられる。一方、台湾中油(CPC)が既報のとおり、9月積みのスウィート原油の買い付け入札を21日に締め切った。今回の入札ではとくに、カビンダ、ネンバなどのアンゴラ産やナイジェリア産など極めて多くの西アフリカ産原油が応札されていたようだ。CPCは既報のとおり、8月積みのスウィート原油の入札では米国産WTIミッドランドを計200万バレル手当てしていた。
南方原油/コンデンセート 9月積み豪州産コンデンセートの商いでは、国際石油開発帝石(INPEX)がイクシス3カーゴを販売していたようだ。3カーゴのうち、2カーゴを欧トラフィギュラが、1カーゴをタイ石油公社(PTT)がそれぞれ購入したと伝えられた。直近の成約の価格は既報のとおり、DTDブレント指標に対して小幅プレミアム。アジアにおけるナフサのクラックスプレッドの悪化を背景に、8月積みの成約水準を下回っている。8月積みは、既報のとおり2カーゴが同指標に対して1.00ドル内外のプレミアムで成約されていた。 |