LPG=7月20~24日:8月CP予想はプロパン385ドルに上方修正
CFR極東:
極東着相場は先週、原油高を背景に続伸した。ただ、8月後半日本着プロパン単体の潤沢な供給が相場の上げ幅を削った。Rim Asia Indexは21日時点でプロパンが370.00ドルと17日比12.25ドル高、ブタンが365.00ドルと同12.25ドル高。複数の売り手がプロパン単体を抱えており、供給は潤沢だ。プロパン2万3,000トン1カーゴが21日に8月CP対比30ドルのディスカウントに相当する水準で成約された。
FOB中東:
8月CP予想はプロパンが385ドル、ブタンが375ドルまで上方修正された。原油高を受けた。ただ、8月積みの需給は依然として緩い。中国輸入1社は8月17~18日カタール積みプロパン4万5,000トンを8月CP対比20ドルのディスカウントで販売可能。加えて、カタール産ガス1社が8月後半積みカーゴを抱えている様子。さらに、アブダビ産ガス1社も8月積みで3~4カーゴの供給余地があると伝えられている。一方、クウェート石油(KPC)が21日締め切り、同日有効期限で実施していたCFRベースの販売入札は結果が明らかになっていない。対象は8月26日~9月6日着プロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンだった。
日本国内:
京浜の7月渡しの商談水準はプロパンが44,500~45,000円、ブタンが42,500~43,000円と横ばい。7月渡しの商談は手仕舞いもよう。大半のプレーヤーは8月渡しの商談に目を向けている。その8月渡しでは、元売り1社は川崎でプロパン、ブタンいずれも48,000円以上、霞および鹿島でプロパン、ブタンとも47,000円前後での供給を検討中。また、他の元売り1社は京浜出しの玉をプロパン46,800円、ブタン46,000円で売り唱えているようだ。