LPG=5月18~22日:原油高で続伸も、供給は潤沢
CFR極東:
極東着相場は先週、堅調な原油相場を受けて続伸した。しかし、供給過剰が相場の上げ幅を削った。Rim Asia Indexは21日時点でプロパンが340.00ドルと15日比23.00ドル高、ブタンが325.00ドルと同18.00ドル高。スポット市場では、複数の売り手が6月後半~7月日本着プロパン単体の販売に関心を示している。ブタンを含むカーゴの供給も潤沢なようだ。6月後半着プロパン2万3,000トンの商談水準は6月CP対比ディスカウント圏に転落している。
FOB中東:
サウジアラムコが原油の減産に伴い、6月積みターム供給数量を削減したにも拘らず、FOB中東積みカーゴの需給も緩い。この背景には、インドやインドネシア向けの需要が後退していることがある。6月積みカーゴのスポット相場は6月CP対比15~20ドルのディスカウントに下落した。ただ、6月CP予想は原油高を受けてプロパン335~340ドル、ブタン320~325ドルに上方修正されている。
日本国内:
5月渡し陸上玉の商談は手仕舞いもよう。元売り1社は6月渡しのスポット供給価格をプロパン43,000円、ブタン42,000円で提示しているようだ。しかし、実需低迷が続く中、ディーラー勢は6月CP確定前のスポット調達に消極的。
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