原油・コンデンセート=3月23~27日:5月マーバン、三井が-2.10で調達
中東
5月積みアブダビ産マーバンの市況連動相場は、OSP指標に対して2.07~2.12ドルのディスカウントに下落した。燃料需要の低迷と精製マージンの悪化を受け、マーバンの相場が押し下げられた。25日の市場では、仏トタルが5月積みマーバンを販売した。トタルは1カーゴをOSP指標に対して2.10ドルで売り唱え、これに三井物産が応じる形で成約が具現化した。三井物産は、需要家をフロンティングしてこのカーゴを購入したとみられる。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
インドネシアの国営プルタミナは19日に締め切った4月~6月積みのスウィート原油の買付け入札で、ナイジェリア産エスクラボスとクワイボを手当てしていたことが判明した。エスクラボスの売り手は米シェブロン、クワイボの売り手は米エクソンモービルと伝えられた。プルタミナは既報のとおり、今回の入札では初めて絶対値ベースでの応札を要求していた。価格は20ドル台の半ば程度だったとの見方が寄せられた。「売り手は幸運だと思う。現在はあらゆる油種で売り手が買い手を探している。買い手が見つかっただけでも運がいいといえる」とシンガポールのトレーダーは指摘した。
南方
5月積みマレーシア産キマニスの市況連動相場は、DTDブレント指標に対するプレミアムが2.10~2.20ドルに縮小した。タイなどのマレーシア産軽質原油の主要需要家の処理量が大幅に低下する中で、供給が増加していることで、需給はさらに緩んでいる。ここへきて既報の新原油ラヤン(LAYANG)の供給開始も、相場の重しとなっている。ペトロナスは5月積みのキマニス少なくとも1カーゴをDTDブレント指標に対して2ドル台前半のプレミアムで売り唱えている。