LPG=3月23~27日:相場は続落、需給緩く
CFR極東:
極東着相場は需給緩和を受け、下落した。Rim Asia Indexは26 日時点でプロパン224.50ドルと18日比32.75ドル安、ブタンが224.50ドルと同42.75ドル安。5月前半着で複数のカーゴが今週、成約に至ったもよう。プロパン単体が4カーゴ前後、プロパンリッチが1カーゴ、それぞれ販売されたと伝えられている。
FOB中東:
4月CP予想は27日午前時点でプロパン、ブタンとも201ドル。中東積みのスポット需要が浮上している。インド向けターム供給契約を保有するトレーダー1社は4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを物色中。この背景にはインドが新型肺炎の感染拡大に伴い都市封鎖を実施したことを受けて、調理用LPG需要が急増していることがある。この他、ビトールが30日締め切り、31日有効期限でセミタームの買付け入札をFOBベースで実施している。対象は6~12月積みプロパン/ブタン各2万2,000トン各月1カーゴ。
日本国内:
4月渡しの陸上市場が開始され、元売り1社はプロパン40,000円台前半、ブタン42,000円台前半でスポット供給中と伝えられた。一方、ディーラー間では、4月CPの確定を控え、売買双方のプレーヤーがスポット取引に慎重な姿勢を示している。この中、商談は上記の元売りのスポット供給水準を下回るプロパン39,000円台後半~40,000円台前半、ブタン41,000円台後半~42,000円台前半で展開されるとの見方が寄せられた。