国内石油製品=3月23~27日:陸上 元売り下げも、京浜ガソリンは反発
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは軟調に推移した。JXTGエネルギーなど主要出し元各社が仕切り価格を大幅に引き下げたので、卸各社が応分に値下げに動き、相場が押し下げられた。反発機運が出ていた原油相場が週末にかけ、再び下げ傾向を強めたため、先高期待が削がれたことも売りを後押しした格好だ。ただ、エリアによっては、すでに月内販売にめどをつけ、買いに回る卸業者もみられ始めた。京浜では、月次枠消化が進んでいたガソリンでは週末に反発した。
【海上市況】
26日から4月相場入りしたが、多くのプレーヤーが年度を跨ぐことから前倒しでの買いには消極的だ。各油種とも、輸入採算価格は国内価格に対して下ザやを形成しているものの、新型肺炎の感染拡大に伴う外出自粛で販売不振が予想されるため、積極的な手当てには慎重なようだ。ただ、灯油は需要期に向けて先物価格がコンタンゴ(順ザヤ)を形成しているため、早くも次の需要期に向けた溜め込みを検討している商社は多い。
25日に開札された防衛装備庁向け8月納期の艦船軽油計1万2,000klは届け4万4,000円後半~4万5,000円前後で落札された。落札業者はカメイ、中川物産、大東通商など。納期が次年度になるため、応札を見送ったプレーヤーもいたようだ。
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