LPG=3月16~20日:相場は続落、原油安に引き摺られ
CFR極東:
極東着相場は原油安と需給緩和感を背景に下落した。Rim Asia Indexは18日時点でプロパンが257.25ドル、ブタンが267.25ドルとともに13日比40.25ドル安。4月後半着は複数のトレーダーに販売余地がある一方、買い気は弱い。日本元売り1社は4月後半着プロパン2万3,000トンを買い唱えていたが、北海産ガス1社から4月CP対比25ドル前後のプレミアムで調達し、4月着の商談を終えたもよう。加えて、会計年度末決算を3月末に控える他の日本元売り1社は4月着カーゴを確保し終えており、市場から退いているようだ。5月着は、積極的な買い手が見出し辛い一方、複数の売り物がすでに市場に見えており、需給は緩い。
FOB中東:
中東出しカーゴの供給は潤沢だ。サウジアラムコは4月積みのターム玉に加えて、3月末~4月積みでこれまでに計6カーゴを追加で供給したと伝えられている。加えて、カタールとアブダビの産ガス2社が今週、4月積みプロパン/ブタン混合玉を販売したもよう。供給の増加と原油安を背景に、4月CP予想は19日午前時点でプロパン230ドル、ブタン240ドルに下方修正されている。
日本国内:
陸上相場は売買双方ともに積極的なプレーヤーは見出だし辛い。京浜および阪神では、手持ち玉を抱える一部の売り手がプロパン50,000円台後半、ブタン61,000円強で販売可能と伝えられたが、大半の売り手はスポット販売を諦め市場から退いている。一方、新型肺炎の感染拡大に伴い実需は依然として落ち込んでいる。この影響で、買い手の大半はスポット購入に関心を示していない。