石油化学=1月20~24日:オレフィン全般堅調、減産効果が表面化
【アロマティクス】
アジアの芳香族製品相場はいずれも原油相場の動きを映し軟調な展開となった。また、主要な需要国である中国が24日から旧正月に伴い連休入りしており、実需が見えづらい商況となったことも相場の重しとなった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は続伸した。ナフサクラッカーにおける減産やトラブルに伴う停止により、供給の品薄感は依然として強い。一方で、一部の需要家は2月着品の買付けを終えていないため、需給は引き締まっている。週前半には中国向けの2月着品が820ドルと850ドルで成約されていたが、その後に成約可能な水準は850~900ドルに上昇したとの見方が聞かれる。
アジアのプロピレン市場は、北東アジア着および韓国積みが強含んだが、東南アジア着はもち合った。
北東アジア着および韓国積み市場では、設備の減産により、供給タイト感が強く、相場が押し上げられた。ただし、旧正月連休を前に取引が薄い商況となった。
東南アジア着では、売り買いの唱えが薄く、静かな商況となった。
アジアのブタジエン相場は、いずれも強含んだ。
アジアのブタジエン市場では、売り買いの唱えが薄いが、アジア品の供給にタイト感があるうえ、域外品の売り物も見られなくなっており、供給に引き締まり感がある。こうした状況下、相場が小幅ながら押し上げられた。
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