原油・コンデンセート=1月13~17日:マーバンが続落、精製マージン悪化で
中東
3月積みアブダビ産マーバンの市況連動相場は、OSP指標に対して62~67セントのディスカウントに軟化した。需給の悪化に歯止めがきかず、相場が下落した。アジアにおける中間留分の精製マージン悪化を背景に需要が後退しているほか、アブダビ国内の製油所の定期修理で、3月積みマーバンの供給が増加していることが背景にある。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
3月積みの東シベリア産エスポの市況連動相場は、ドバイ市況に対して6.90~7.00ドルのプレミアムに下落した。中国国内の精製マージンが悪化した。露生産者スルグトネフテガスは16日に締め切った販売入札で対象となる2カーゴ(29~3月5日積み、3月4~9日積み)を販売した。買い手は欧州のマーキュリアとシノケムだったようだ。価格はいずれもドバイ市況に対して6.90~7.00ドルのプレミアムだったと伝えられた。
南方
3月積みベトナム産原油の商いでは、ベトナム国営PVオイルが6~13日積みのルビー30万バレルの販売入札を14日に締め切った。応札価格の有効期限は21日となっており、現時点では最終的な落札価格は伝えられていないものの、応札価格はDTDブレント指標に対して少なくとも7.00ドルのプレミアムだったもよう。IMO規制の強化を背景に、重油留分の高いルビーに対する需要が強まっている。
東京 : 原油・コンデンセートチーム 橋本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.