LPG=1月6~10日: 相場は週の後半に急反落
CFR極東:
極東着相場は週の前半、原油高に引っ張られて上昇したが、その後は米国産プロパン単体の供給増加が重石となり反落した。市場関係者によると、米ガルフではこの1週間ほど濃霧が発生しておらず、パナマ運河の混雑も市場関係者間ではあらかじめ予測されていた事態だという。そのため、2月は米国産カーゴが極東へ順調に流れ込む見通しだ。Rim Asia Indexは9日時点でプロパンが564.50ドルと12月26日比50.00ドル安、ブタンが599.00ドルと同52.75ドル安。
FOB中東:
2月CP予想は週の前半、原油市況の急伸を受けてプロパンが560ドルまで上方修正された。しかし、その後は原油相場の反落と2月末カタール積みプロパン単体の売り物が浮上してきたことを受け、2月CP予想はプロパン505ドル前後、ブタン530ドル前後まで下方修正された。極東着相場の急反落も弱材料視された。ただ、1月後半~2月前半積みに対する買い気は強い。1月下旬~2月初めプロパン/ブタン同率玉に対する買唱えが9日に2月CP対比30ドル台のプレミアムに相当する水準で寄せられた他、2月前半クウェート積みプロパン/ブタン同率玉が今週、2月CP対比25ドルのプレミアムで成約されたと伝えられている。
日本国内:
陸上相場は6日にプロパン、ブタンともに買い気の高まりを大幅に上昇した。週前半は1月CP確定前に調達したカーゴを保有する売り手が販売に動いた。しかし、週後半に入ると、商談に進展はあまり見られなかった。プロパンは気温低下が進まないため、給湯用需要の伸びが鈍く、ブタンもタクシー用オートガス向けの販売が振るわなかった。