LNG=11月25~29日:DES北東アジア相場は下落、韓国が石炭火力一部停止を決定
【DES北東アジア】
DES北東アジアのスポット相場は先週、期近が小幅下落した。複数のプレーヤーが1月着の販売を積極化させていた。韓国政府は、12月から2月にかけて複数の石炭火力発電所の稼働を停止することを決めた。8~15カ所の石炭火力発電所が停止し、稼働を続ける発電所についても定格出力の80%未満で運転する。内訳は老朽化した発電所が2カ所、メンテナンス中の発電所が1~5カ所、これら以外の発電所が5~8カ所となる。どの発電所が稼働を停止するかなどの詳細は、後日発表されることになっている。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】
DES南アジア、中東相場も先週、軟化した。売り物は多く、需給は緩かった。インドのグジャラート州石油会社(GSPC)は、12月下旬にダヘジ基地へ到着する1カーゴを対象とした買付け入札を27日に締め切った。GSPCは20日締め1月上旬着カーゴを対象とした入札を実施し、5.20~5.30ドルで手当て。GSPCは今回の入札で、前回入札で購入したカーゴより前のタイミングのカーゴの買付けに動いていた。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】
アンゴラLNGは、アンゴラプロジェクト(年産550万トン)出しのカーゴを対象にDESベースの追加販売入札を開示した。12月27日~1月17日に到着する1カーゴが対象で、北東アジアまで販売可能としている。応札の締め切りは28日。アンゴラLNGは26日締め切りの入札で12月19日~1月8日着カーゴの販売にも動いていた。アンゴラプロジェクトでは、8月と10月に生産設備の定期検査で一時的に生産が停止となったが、アンゴラLNGは、欧グレンコア、ビトール、RWEなど長期契約者向けを含め、今年に入り月間30~40万トンを継続して販売している。
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