原油・コンデンセート=11月25~29日:インドIOC、アッパーザクムを追加調達
中東
インド国営石油会社(IOC)は、1月積みとして3回目となるサワー原油の買付け入札を通じ、100万~200万バレルのアブダビ産アッパーザクムを追加調達した。今回のカーゴを含め、IOCがスポット購入したアブダビ産原油はマーバンが200万バレル、アッパーザクムが200万~300万バレルに達する。アフリカ産原油の相場上昇を嫌気し、割安感のある中東産原油に需要をシフトする格好となった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
米国産原油では、台湾中油(CPC)が1月積みのスイート原油買付け入札を通じ、400万バレルのWTIミッドランドをスポット購入した。CPCは先に2020年1~6月着を対象に、月間400万バレルのWTIミッドランドを調達するターム契約を結んでおり、2月着の引き取り量は合計800万バレルに達する。その他の米国産原油では、タイオイルが1月末~2月上旬着でバッケンをスポット購入した。
南方
1月積み豪州産原油は、豪BHPビリトンがピレニーズを欧ガンボーに販売した。価格はDTDブレント指標に対し17ドル台半ばのプレミアム。1月からの船舶燃料の新硫黄分規制に伴い、重油の混合基材としての需要が拡大した。コンデンセート関連では、豪ウッドサイドが豪州産ウィートストーンを米エクソンモービルに販売したほか、中国国際連合石化(ユニペック)が米コノコフィリップスから東ティモール産バユウンダンを購入した。 |
東京 : 原油・コンデンセートチーム 狩野 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.