LPG=11月18~22日:原油高で週の後半に反発も、需給は緩い
CFR極東:
先週の極東着相場は週の前半、原油安と買い気の後退を背景に下落した。複数のプロパン単体が14日から18日にかけて成約に至り、積極的な買い手が漸減した。その後、21日に原油相場の急伸を受け、極東着相場も反発。ただ、中国輸入1社が米国産プロパンの転売を仕掛けている一方で、買い手が見えず、需給は緩いままだ。ブタンを含むカーゴの需給も緩い。中国輸入1社がプロパン/ブタン同率玉の販売に動いたものの、買い手は購入に関心を示していない。Rim Asia Indexは21日時点でプロパンが471.50ドルと15日比1.00ドル安、ブタンが486.50ドルと同1.00ドル安。
FOB中東:
12月CP予想は週の後半、原油相場の急伸を背景に、プロパン425ドル前後、ブタン440ドル前後に上方修正された。スポット市場では売買双方のプレーヤーが商談入りに消極的だ。この中、商談の進展は鈍い。サウジアラムコに12月前半積みカーゴの販売余地があるとみられているが、同社は12月CP対比プレミアム圏で売り意欲を示しているもよう。一方、インドや中国向けの12月需要が強くないことから、プロパン/ブタン同率玉に対する買唱えは12月CP対比5~10ドルのディスカウントに留まっている。
日本国内:
11月も下旬を迎え、陸上市場は薄商いの展開となった。冬場が近付き、気温が低下しているにも拘らず、末端需要家向けの出荷に急増の兆しは見られないようだ。京浜では余剰玉を抱える一部のディーラー勢が週の半ばに売唱えを引き下げたものの、成約には至らず。大半のプレーヤーは12月渡しの商談に目を向け始めている。