海洋大=水素燃料電池の実験船、船舶検査証書を取得
東京海洋大学は24日、同大学の実験船が水素燃料電池と充電方式のリチウムイオン電池だけで運航できる船として初めて船舶検査証書を取得したと発表した。船舶を航行させる場合、所有者は船舶と人命の安全のために定期的に検査を受けることが義務づけられている。海洋大の実験船は、国土交通省の「水素燃料電池船の安全ガイドライン」の要件に適合した。発表によると、今回の船舶検査証書の取得は水素燃料電池船が安全に建造、運航できることを示したもので、その普及に大きく貢献するという。 海洋大は約2年をかけて、国交省のガイドラインが示す約200の項目に実験船を適合させるよう調査と対処を繰り返した。成果は来年開催される大阪・関西万博で運航予定の水素燃料電池船にも反映される。海洋大は2021年から岩谷産業、関西電力、名村造船所との共同で、水素燃料電池船と船舶用水素充てん施設の実現に向けた研究に着手。万博では、定員150人の水素燃料電池船による旅客運航が実施される見込み。
(東京海洋大学・実験船) 注) デリック=荷役装置 写真の出所: 東京海洋大学 発表資料
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