東京海上=炭素クレジット購入企業向け保険開発、風評対策費用を補償
東京海上日動火災保険は、温室効果ガスの削減・吸収量を売買する手段であるカーボンクレジット(炭素クレジット)を購入する企業向けに風評対策の費用を補償する保険を開発した。炭素クレジットは、企業の温室効果ガス排出量を埋め合わせする手段のひとつとして注目されている。半面、開示情報の監視や評価が厳しいため、炭素クレジットの購入企業はグリーンウォッシュ(みせかけの環境配慮の取り組み)の批判を受けるリスクを抱える。東京海上が開発した新保険は、企業が購入した炭素クレジットの対象プロジェクト(クレジットの創出源となった事業)について、企業が批判を受けた場合、必要な対策費用などを補償する。 19日の発表によると、補償の対象は対策を講じるためのコンサルティング費用や弁護士相談料、マスコミやネット投稿の分析・対応費用やネット投稿の削除費用、事実関係の公表・説明を目的とした対策本部の設置や会見・社告の費用など。補償の対象となる問題が発生した際には、対策に向けたコンサルティングを行い、実際の対策実施まで支援するという。
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