ANA=航空輸送のCO2削減の取り組み、京セラが荷主として初の参画
全日本空輸(ANA)は航空貨物の輸送などで発生する間接的な二酸化炭素(CO2)排出の可視化と排出量削減の取り組みに、荷主企業として京セラが初めて参画したと発表した。ANAは2021年に持続可能な航空燃料(SAF)などを活用して企業のCO2削減を支援する取り組み「SAFフライトイニシアチブ」を立ち上げ、昨年9月には荷主対象の新サービスも開始。ANAは今回、貨物代理店(フォワーダー)が提供する荷主の輸送実績に基づき、荷主である京セラと貨物代理店にCO2削減証書をそれぞれ発行した。 京セラの参画には、同社の物流サービスを手掛ける貨物代理店である日本通運と近鉄エクスプレスが協力した。CO2削減の対象となるのは企業の供給網の中の上流と下流にあたる「スコープ3」と呼ばれる部分に含まれる。ANAの取り組みでは、スコープ3の中の従業員の出張によるCO2排出、航空貨物の輸送・配送によるCO2排出をそれぞれ削減する。ANAの削減証書は、国際的な環境の取り組みである「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」や環境非営利団体のCDPなどが求める開示情報の算出に使用できるという。
(取り組みのイメージ) 図の出所: 全日本空輸 発表資料(8日)
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