農水省=水田メタン削減の「方法論」案を発表、フィリピンとの協力向け
農林水産省はアジア開発銀行と協力し、二国間クレジット制度(JCM)を活用した農業分野の温室効果ガス削減に向け、フィリピンとの間で行う水田メタン削減の具体的手法(方法論)の案を公表した。6月28日に公表した方法論は、温室効果ガス削減の成果を炭素クレジットや排出枠などとして国際的に移転できることを規定した「パリ協定6条2項」に基づく案。農水省の発表によると、今後プロジェクトが進み炭素クレジットが発行されれば農業分野では世界初になるという。 同省は2023年度からアジア開銀に資金を拠出し、今年1月からフィリピンとベトナムの各政府や国際機関、研究機関を交えた有識者委員会を開催してフィリピンとベトナムの水田から発生するメタンの削減についてJCMを活用した方法論の作成に向け検討を進めてきた。6月25日に開催した第5回有識者委で、フィリピンでの「間断灌漑(AWD、Alternate Wetting and Drying)」技術による水田メタン削減の方法論案が合意された。
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