海外=EUが水素計画に助成、フィリップス66などが再エネ計画を中止
ノルウェーのエキノールは1月23日、ノルウェーのアイデスビク・オフショアとアンモニア燃料電池船プロジェクトに合意したと発表した。アイデスビクが保有する補給船「バイキング・エナジー」を改造して、2024年から試験航行を実施する予定だ。契約期間は5年。
オランダの化学会社であるヌーリオン、蘭ガス大手のガスニー、その他4社で構成されるコンソーシアムは1月22日、グリーン水素プロジェクトに対して欧州連合(EU)のフューエル・セルズ・アンド・ハイドロジェン・ジョイント・アンダーテイキング(FCH-JU)から、1,100万ユーロの助成金を取得したと発表した。コンソーシアムは、蘭デルフザイルに電解能力20メガワット(MW)の水素プラント建設を計画している。
ポルトガルの石油会社であるガルプとスペインの建設会社ACSグループは1月23日、スペインの太陽光(PV)発電プロジェクトの開発・建設に合意したと発表した。既設分は900メガワット(MW)で、2023年までに2.9GWに到達する見通しだ。180万世帯分の電力量に相当し、二酸化炭素(CO2)排出量を年間8,700万トン削減する効果があるとしている。
イタリアのサイペムは1月22日、カナダCO2ソリューションズ(CSI)の二酸化炭素(CO2)回収技術を取得したと発表。CSIは、酵素を利用したCO2回収プロセスの開発・商業化に取り組んでいる。CSIのプロセスは、CO2回収・利用・貯留(CCUS)の実用化に役立つという。
米フィリップス66とリニューワブル・エナジー・グループは1月21日、ワシントン州ファーンデールで計画していた再生可能ディーゼルプロジェクトを中止したと発表した。当局からの認可が遅れているため、今後の見通しが不透明であることを理由に挙げた。このプロジェクトは2018年に公表され、プラントの規模は、米西海岸地域で最大の生産能力2億5,000万ガロン/年とされていた。
スウェーデンの石油会社であるルンディン・ペトロリアムは1月27日、脱炭素戦略を発表した。エネルギー効率の改善、温室効果ガス(GHG)排出量の削減、再生可能エネルギーへの投資などの取り組みを強化することで、2030年までにカーボンニュートラルを目指すというのが骨子となっている。
米ニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所(LANL)とイェール大学の研究チームは1月23日、バイオアセトンから光化学反応を利用して多環アルカンを生産するプロセスを開発したと発表した。