海外=2009~19年の再エネ発電への投資額は26兆ドルを上回る-国連
国連環境計画(UNEP)は9月5日、2009~2019年の世界における再生可能エネルギー発電への投資額が26兆ドルを上回ったと発表した。最大の太陽光発電能力は19年末に638ギガワット(GW)に達する見込みという。また、19年末の風力・太陽光発電量は全体の18%と予測している。
他方、米ゲーボは9月初旬、イソブタノールやフーゼル油(エタノールなどの生産プロセスの副生物)から再生可能ディーゼルを生産する新規プロセスを開発したことを明らかにした。ゲーボによると新開発の再生可能ディーゼルは、石油系ディーゼルと同水準の価格で提供することができるとしている。
タイの大手石油化学会社SCGケミカルズは9月6日、廃プラスチック・リサイクルの新技術開発で、米ダウと提携することに合意したと発表した。タイ政府は2027年までにプラスチック廃棄物の量を大幅に削減することを目指している。
マレーシアのエネルギー・科学・技術・気候変動・環境省は、再生可能エネルギー発電の比率を2025年までに20%へと引き上げる方針を明らかにした。また、エネルギー供給計画「Malaysia Energy Supply Industry 2.0」(MESI 2.0)を近く発表するとした。9月3日付のサイト『マレー・メール』などが報じた。
米エネルギー情報局(EIA)は9月3日、米国で発電所規模の太陽光エネルギー発電(PV)設備の2017年の建設コストが2,135ドル/キロワット(kW)で、13年比で37%低下したと発表した。同期間に風力発電設備のコストは13%低下、天然ガス発電は4.7%低下したという。17年には、太陽光発電設備に120億ドルが投資され、発電能力は5.0ギガワット(GW)増加したとしている。
このほか、ノルウェーのエクイノールは9月5日、北海海底の二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)技術のプロジェクトに関連し、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルや仏トタルなど欧州7社で共同開発することに暫定合意したと発表した。
ところで、米ダイヤモンド・グリーン・ディーゼル(DGD)は9月9日、テキサス州ポート・アーサーにバイオディーゼルプラントの新設を計画していると発表した。生産能力は再生可能ディーゼル4億ガロン/年、ナフサ4,000万ガロン。DGDはバレロ・エナジーとダーリング・イングリーディエンツの均等出資合弁会社(JV)である。