17日 原油は続伸、米国の大幅な利下げ期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、前日終値と比べ44セント高の70.53ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同25セント高の73.00ドル/バレルと、いずれも続伸している。
17日アジア時間午前の原油相場は続伸。米国の大幅な利下げ観測を背景とした買いが継続している。米連邦準備制度理事会(FRB)は、17~18日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で、約4年半ぶりに政策金利を引き下げる見通し。一部の市場関係者らは、0.50%の大幅な利下げを想定している。野村証券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「米国経済の軟着陸(ソフトランディング)への期待が大きい」と述べた。ニューヨーク連銀が16日に発表した9月の製造業景況指数は前月から改善し、事前の市場予想を上回った。また、リビア産原油の供給不安も、相場の支援材料。政権闘争が続くリビアでは、同国中銀総裁の任命を巡る議論を機に東西勢力間の対立が深まり、8月下旬以降、原油の輸出量が減少している。
日経平均株価は先週末比544円73銭安の3万6,037円3銭で推移している。ドル円相場は1ドル=140.36円と、先週末の午後5時時点(140.91円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):156.58 (↓0.30)
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