11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ34セント安の77.08ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同29セント安の81.14ドル/バレルと、いずれも反落している。
27日アジア時間午前の原油相場は軟調。リビアの東部政府は26日、国内全ての原油生産と輸出を一時的に停止した。こうした強材料をよそに、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「前日の上げの反動で利益確定売りが出ている」と述べた。中国経済の伸び悩みも弱材料だ。「同国の経済の低調さがエネルギー需要に影響を及ぼしている」(同氏)。また、原油相場が上昇し過ぎた場合には、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、「10月からの自主減産の規模を縮小する可能性がある」と上野氏は指摘。減産規模縮小が原油相場上昇の緩衝材になるとみられている。
日経平均株価は前日比86円71銭安の3万8,023円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.68円と、前日17時時点(143.91円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):166.42 (↓1.33)
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