20日 原油は続落、中東情勢への警戒和らぐ
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ37セント安の74.00ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同28セント安の77.38ドル/バレルと、いずれも続落している。
20日アジア時間午前の原油相場は続落。中東の地政学的リスクに対する過度な警戒感が後退し、売り地合いで推移している。イスラエルとイスラム組織ハマスは15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡る協議をカタールで再開した。19日には、米国によって提示された新たな停戦案を、イスラエルが受け入れたと伝わった。今週もエジプトで交渉が継続されるもよう。野村証券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「停戦合意には時間を要するとみられるが話し合いが続けられている」と述べた。一方、今週末にかけての相場動向に関して、同氏は「ドルの変動に注意が必要」と指摘。22~24日に米ワイオミング州で開催される、経済界の国際シンポジウム「ジャクソンホール会議」では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による講演が予定されている。利下げを巡る発言が、為替相場の値動きに影響を与え、ドル建ての原油先物を揺さぶる可能性がある。
日経平均株価は前日比683円64銭高の38,072円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.52円と、前日の午後5時時点(146.09円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):169.60 (↓2.27)
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