11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ28セント高の78.56ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)も同27セント高の82.64ドル/バレルと、いずれも小幅続伸。
アジア時間26日午前の原油相場は堅調さを保っている。野村証券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「米国4~6月の実質国内総生産(GDP)の結果を受けた上昇が続いている」と指摘した。25日に米商務省が発表した4~6月のGDPは1~3月に比べ2.8%増加した。2%増の事前予想を上回る結果が好感されたもよう。高島氏は「GDP上昇の一因が個人消費の強さにあり、堅調な需要が原油相場に上昇圧力を加えている」と付け加えた。
ただし上げ幅は限定的。中国の景気低迷懸念が、依然として相場の重荷となっているという。7月16日に公表された中国4~6月のGDPは前年比4.7%の増加で、1~3月から伸び率が鈍化していた。
高島氏は今後の注目材料として、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)や米公開市場委員会(FOMC)を挙げた。特に中国はGDPの結果が芳しくなかったため、PMIへ関心を寄せる市場関係者も多いようだ。
日経平均株価は前日比217円8銭高の3万8,086円59銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.72円と、前日の17時時点(152.20円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):174.16 (↓2.03)
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