11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ30セント高の77.26ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同32セント高の81.33ドル/バレルと、いずれも小幅高。
24日アジア時間午前の原油相場は強含み。米石油協会(API)が23日に発表した週間在庫統計によると、原油在庫が事前予想を上回る前週比386万バレルの減少となり、相場に一定の上昇圧力を加えたという。ただ、市場には様子見機運が強い。エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミストは、米エネルギー情報局(EIA)が24日に発表予定の週間在庫統計を見極めたいと指摘。「APIより精度の高いEIAの発表を待つ姿勢が根強い」(同氏)。
一方で、23日にイスラエルの首相府が人質の家族の解放に向けた合意に近づいている可能性があるとの認識を示した。これによる中東情勢の緊張緩和観測が、弱材料視される面もあるという。また今後の値動きについて、総じて上昇基調を辿りそう、と野神氏は指摘。「上げ下げの要因が混在するが、このところの相場続落で値ごろ感もあり、買い戻しも発生しやすい。底堅く推移するのではないか」と、締めくくった。
日経平均株価は前日比89円96銭安の3万9,504円43銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 155.34円と、前日の17時時点(156.04円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 177.81 (↓0.37)
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