11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は先週末終値と比べ36セント高の80.49ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同18セント高の82.81ドル/バレルと、いずれも反発している。
22日アジア時間午前の原油相場は反転高。19日にWTI原油相場が前日比2.69ドル安と大きく下落したため、押し目買いが入っている。加えて、外為相場が多少ドル安に振れているため、割安感から原油が買われやすい状況にあるようだ。ドル安が進行している要因は判然としないが、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「トランプ氏が米大統領選で有利との見方が強まったことがドル安の要因として考えられる」と伝えた。またバイデン大統領が米大統領選からの撤退を表明したが、「民主党の大統領候補がハリス副大統領に代わっても勝率はあまり変わらない見通しのため、原油市場への影響は限定的」(同氏)のようだ。
この他、イスラエルが20日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派を空爆した一方、21日にはフーシ派もイスラエル南部へ報復攻撃を行っており、中東の地政学的リスクの高まりが懸念されていることも強材料だ。
日経平均株価は先週末比385円25銭安の3万9,678円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.56円と、先週末17時時点(157.32円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):180.59 (↑0.97)
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