16日 原油は続落、中国経済の見通し悪化で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ26セント安の81.65ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同23セント安の84.62ドル/バレルと、いずれも続落している。
16日アジア時間午前の原油相場は続落。中国の景気低迷を背景とした売りが継続している。中国国家統計局が15日に発表した同国の4~6月期の実質国内総生産は、前年同期比4.7%増と市場予想を下回り、1~3月期から上昇率が鈍化した。同GDPの結果について、野村證券の高島雄貴エコノミストは、「個人消費の弱さが石油需要の減少を連想させた」と述べた。また、国際エネルギー機関(IEA)が11日に公表した月報で、2024年と2025年における世界の石油需要の予想をそれぞれ下方修正したことも、引き続き相場の弱材料。米国では、7月4日の独立記念日前後にガソリン需要のピークを迎えたとみられ、「需要が一服すれば、今後は原油相場の上値がやや限られる展開が予想される」(同氏)。
日経平均株価は先週末比243円14銭高の1,433円82銭で推移している。ドル円相場は1ドル=158.57円と、先週末の午後5時時点(159.22円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):184.01 (↓2.57)
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