27日 原油は反落、米石油在庫の増加で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ37セント安の80.53ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同34セント安の84.91ドル/バレルと、いずれも反落している。
27日アジア時間午前の原油相場は反落。米国の原油需給が緩むとの見方が強まり、売りが先行している。米エネルギー情報局(EIA)が26日に発表した週報によると、先週末21日時点の同国原油在庫は前週比360万バレル、ガソリン在庫は同270万バレルいずれも増加した。前日の取引では、市場の反応が限られたが、「アジア時間になって在庫増が弱材料視として消化されている」(野村證券=高島雄貴エコノミスト)。今週末28日には、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する際に重要視する、5月の個人消費支出(PCE)が発表される。政策金利の引き下げ回数と開始時期の見通しを巡り、「ドル相場の変動が大きくなりうることに注意が必要」と、同氏は付け加えた。
日経平均株価は前日比441円56銭安の3万9,225円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=160.44円と、前日の午後5時時点(159.90円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):185.41 (↑0.79)
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