15日 原油は上昇、米ハリケーンや世界需要増加見通しで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ24セント高の70.70ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同20セント高の73.80ドル/バレルと、ともに上昇している。 米国でハリケーン「ニコラス」がテキサス州やルイジアナ州の南部を直撃し、その後は熱帯低気圧に勢力を弱めたものの、同地域の石油生産施設の多くが操業を休止している。 14日時点で同地域の石油生産の39%超(日量72万バレル)が停止しており、需給逼迫感の強まりから原油は買われた。その後、原油相場は一時反落したものの、15日のアジア時間帯では再び堅調な動きをみせている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、米株価の下落を受けて原油も一時売られたものの、「国際エネルギー機関(IEA)による10月の世界需要見通しで日量160万バレル増となり、その基調が年末まで続くと発表されたため、相場は底堅く推移している」と述べた。 日経平均株価は前日比263円72銭安の3万406円38銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.59円と、前日の17時時点(110.10円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 130.87 (↑0.17)
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