14日 原油は続伸、米原油の生産停止の長期化懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ33セント高の70.78ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同31セント高の73.82ドル/バレルと、いずれも続伸している。
熱帯的低気圧「ニコラス」がハリケーンに発達し、米メキシコ湾岸に接近するとの予報を背景に、アジア取引時間14日午前の原油相場は、「供給懸念から上昇している」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真))。同地域では8月末に大型ハリケーン「アイダ」が上陸したことにより、一部の石油生産設備の停止が続いている。この状況下での新たなハリケーンの到来に、原油の生産停止が長引くとの懸念が台頭しているようだ。ただ、「実際の被害や影響を見極める必要があり、現段階では警戒感からのみの買い」(同氏)で、前日の海外市場に比べ、相場の上昇は小幅に留まっているもよう。
日経平均株価は前日比287円96銭高の3万735円33銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.06円と、前日の17時時点(110.09円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
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