16日 原油は小幅下落、利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ9セント安の63.37ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同2セント安の66.92ドル/バレルと、いずれも小幅に下落している。 アジア時間16日午前の取引で、原油相場は小幅に下落している。前日の欧米市場で原油が4日続伸となったことを受けて、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「わずかに利益確定売りに押されている」と指摘する。しかし、下げ幅は小さい。「足元のエネルギー需要が増加しているわけではないが、米国経済の回復期待に支えられている状況」と同氏は指摘する。国際エネルギー機関(IEA)や石油輸出国機構(OPEC)の月報で公表された需要見通しはいずれも上方修正された。今後のエネルギー需要回復への期待感が相場を下支えしている。 また、16日に中国国家統計局が発表した1~3月期の中国国内総生産は前年同期比18.3%増だった。おおむね事前予想通りの増加幅だったため、原油相場の反応は薄い。 日経平均株価は前日比23円16銭高の2万9,665円85銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.53円と、前日の17時時点(108.82円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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