8日 原油反落、アストラゼネカ製ワクチン報道に伴う需要後退懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ37セント安の59.40ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同39セント安の62.77ドル/バレルと、いずれも反落している。 原油相場は、需給緩和懸念から下落している。アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンに血栓症との関連性があると欧州連合(EU)当局が認めたため、エネルギー需要の回復遅れが弱材料となった。 また、イランの核合意をめぐる協議が継続されており、米国の対同国経済制裁解除に向けた期待感から、同国の供給増が意識された。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「これらの要因が重石となり、原油相場の上値は重い」との見方を示した。 日経平均株価は前日比118円22銭安の2万9,612円57銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.72円と、前日の17時時点(109.80円)と比べ、ややドル安・円高方向に振れている。
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