4日 原油は続伸、前日の米国株価指数の反発で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ13セント高の61.41ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同20セント高の64.27ドル/バレルと、いずれも上昇している。 前日の米国時間内の原油相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国で構成される「OPECプラス」が減産維持に動くとの観測が広がるなか、米石油製品在庫の大幅な取り崩しが材料視され、4営業日ぶりに反発した。一方、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「前日の米国株価指数が反発したことを背景に原油相場も連動した」と述べた。3日、一部報道ではOPECプラスが現在の減産規模を4月に繰り越すことを検討しているようだ。一部の主要OPEC加盟国が、4月のOPECプラスの産油量据え置きを示唆したと述べ、サウジが3月に自主減産を止めるか、継続するかは不明だという。同氏は「今後、減産維持が濃厚であるので、大きな下落はない」と付け加えた。 日経平均株価は前日比465円95銭安の2万9,093円15銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.01円と、前日の17時時点(106.82円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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