25日 原油は続伸、米国市場の原油高を引き継いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ23セント高の63.45ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同6セント高の67.10ドル/バレルと、いずれも続伸している。 前日の米国市場では、ワクチン普及や米大型景気対策を背景に回復期待が高まるなか、株式相場が取引時間中の史上最高値を更新。原油先物相場も株高につられて買われ反発した。25日のアジアの取引時間に入り、第一商品フィーチャーズの村上孝一課長(写真)は「特に新しい材料は散見されないが、前日の流れを引き継いでいる」と指摘した。 一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が、原油価格の回復を受けて4月から減産幅を縮小させる公算であるという報道がされた。ただ、ロシアなどOPEC非加盟国は減産に積極的であるが、サウジアラビアなどOPEC加盟国が4月以降も減産を継続するかは定かではない。同氏は「仮にどちらかが合意に反発すれば、大きく原油相場は大きく変動するが、いずれにしても60ドル台を維持する可能性が高い。」と付け加えた。 日経平均株価は前日比476円70銭高の3万148円40銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.08円と、前日の17時時点(105.57円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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