18日 原油は続落、株安とドル高で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は先週末終値と比べ39セント安の51.97ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同43セント安の54.67ドル/バレルと、いずれも続落している。 先週末の欧米市場で米株価が下落した流れを引き継ぎ、18日のアジア時間でも株安が先行し、株と同じリスク資産である原油も売りが優勢となっている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「株安に加えて、先週末ドル高ユーロ安の流れが18日に入っても続き、ドル建てで取引される原油先物に割高感が強まったことも、原油の上値を抑えている」との見方を示した。株安やドル高の背景には、欧米のみならず中国でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界経済の減速懸念が強まったことがあると上野氏は指摘する。「米国の12月の小売売上高が前月比で下落したほか、中国でロックダウンが実施されるなど、世界経済の停滞とエネルギー需要の低迷懸念が強く、原油相場もリスクオフの地合いが続いている」(上野氏)。 日経平均株価は先週末比211円87銭安の2万8,307円31銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.70円と、先週末17時時点(103.71円)からわずかにドル高・円安に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):94.19(↓0.94)
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