21日 原油は大幅反落、高値警戒感にコロナ変異種の発見が拍車
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は先週末終値と比べ1ドル45セント安の47.65ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同1ドル83セント安の50.43ドル/バレルと、いずれも大幅反落している。 原油相場は先週末の海外市場で2月下旬以来の高値をつけたことを受け、反動の売りが進んでいる。加えて、英国で感染力が強いとみられる変異種の新型コロナウイルスが発見され、欧州諸国が英国からの渡航禁止を相次ぎ発表したことで、人や物の移動の制限でエネルギー需要が後退するとの懸念が強まっている。マーケットエッジの小菅努代表取締役は、「これまでワクチン開発のニュースに隠れてあまり材料視されなかった足元のエネルギー需要の弱さが改めて意識され相場は下げている」と指摘した。また、クリスマス休暇を前にポジション調整を進めるプレーヤーが売りに出ていることも、下落の一因となっているようだ。
日経平均株価は先週末比202円41銭安の2万6,560円98銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.28円と、先週末17時時点(103.47円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):85.21 (↓0.08)
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