15日 原油は反落、ワクチン接種進むも相場過熱感が台頭
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ19セント安の46.80ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同23セント安の50.06ドル/バレルと、いずれも反落している。 新型コロナのワクチン開発や接種開始の報道で、このところの原油市場はリスクオンの動きが強まっていたが、15日のアジア時間では上昇が一服している。世界で新型コロナ感染拡大が止まらないなか、米ニューヨーク市長は同市において再びロックダウンに踏み切る可能性を示唆。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「エネルギー需要が伸び悩むとの見方から、相場上昇が行き過ぎた分の調整が入っている」と指摘した。強弱材料が拮抗するなか、同氏は「WTIは46ドル半ば、ブレントは50ドルで売られやすいだろう」と付け加えた。 日経平均株価は前日比78円27銭安の2万6,654円17銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.05円と、前日の17時時点(103.91円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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