24日 原油は上昇、ワクチン開発やOPEC減産縮小延期への期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日比15セント高の43.21ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同10セント高の46.16ドル/バレルとそれぞれ上昇している。 23日の欧米市場では、英製薬会社アストラゼネカが開発中の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験で90%程度の有効性がみられたと発表したことを受け、ワクチン開発進展で経済およびエネルギー需要回復への期待感が広がり、原油は買われた。24日のアジア時間帯もこうした流れを引き継いでいるが、相場上昇にはやや一服感が漂っている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、「依然として需要停滞感やバイデン氏によるクリーンエネルギー政策が推し進められる見通しも弱材料となって、相場の上げ幅を削っている」という。一方で、石油輸出国機構(OPEC)加盟国プラスが今月末から12月初めの会合で、協調減産の規模縮小を21年1月以降も3カ月程度延期するか協議するとの見込みが「下支え要因となっている」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は連休前の20日比677円92銭高の2万6,205円29銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.54円と同17時時点(103.86円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 72.70 (↓0.60)
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