17日 原油は続伸、ワクチン開発の進展でリスクオンムードが続く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日比11セント高の41.45ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同19セント高の44.01ドル/バレルと、いずれも小幅ながら続伸している。 16日の海外市場では、新型コロナウイルスのワクチン開発進展の報道を受け、経済活動の正常化とともに人や物の移動が回復し、エネルギー需要が増加するとの期待感から原油相場は大幅に上昇した。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)によると、17日のアジア時間では上記の材料は織り込み済みとしながらも、9日の米製薬会社ファイザーによるワクチン開発の有効性を伝える発表からリスクオンムードが継続しており、リスク資産である原油に関しても「引き続き買われている」と指摘した。一方、米国石油協会が(API)が17日に発表を予定している週間石油統計では、米原油在庫の積み増しが予想されている。このため、「足元の原油の需給は緩く、改善が遅れていることが予想される」(同氏)といい、これが相場の上げ幅を抑えているようだ。
日経平均株価は前日比8円33銭安の2万5,898円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.51円と、前日17時時点(104.45円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 74.39 (↑0.45)
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