8日 原油はまちまち、米株価反落や世界の需給悪化で基調弱く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、4日比63セント安の39.14ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は、前日比5セント高の42.06ドル/バレルと、まちまちな展開となっている。 7日が労働節で休場となった米国の祝日明けの時間外取引において、米主要株価指数が反落したことを受け、WTI相場は下落している。また、中国の8月の原油輸入量が日量1,122万バレルと前月から減少したことや、サウジアラビア国営サウジアラムコが、アジア向けアラブライト原油の10月ターム価格を前月から引き下げることを通知したことなどが、世界の原油需給動向の悪化懸念を誘発。ブレントは、海外市場での値下がりの反動から小幅もち直しているものの、地合いは弱い。そのなか、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、「原油輸出国機構(OPEC)プラスによる10月以降の減産継続も、減産を順守していない国があることから翳りが見えており、相場の基調は弱含んでいる」と述べた。 日経平均株価は前日比132円38銭高の2万3,222円23銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.26円と、前日17時時点(106.20円)と比べ、ほぼ同水準。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 66.26 (↓1.24)
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