12日 原油は反発、中国のガソリン需要回復で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、前日比5セント高の41.66ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は、同13セント高の44.63ドル/バレルで推移している。 新型コロナの感染拡大を比較的抑えている中国で、ガソリン需要が感染前の水準に戻っているとの声が聞かれている。これを受け、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真) は「潜在成長率が6%ある中国経済の動向が好感され、原油需要が伸びるとの見方が市場関係者内で広がっている」と述べた。ただし上値は重い。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非OPECによる協調減産が8月から縮小しているが、「各国の足並みがそろわない限り需給が引き締まることは難しい」(同氏)ようだ。また、同氏は「3月上旬につけた、WTI46ドル、ブレント50ドルに向かって上昇する可能性が高い」と指摘した。 日経平均株価は前日比44円86銭高の2万2,795円10銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.65円と、前日の17時時点(106.12円)と比べて、ドル高・円安方向に振れている。
|