11日 原油は続伸、米経済の回復期待と株高で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、前日比28セント高の42.22ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は、同19セント高の45.18ドル/バレルと、いずれも続伸している。 前日の欧米時間から引き続き、アジア時間でも原油は買いが先行している。トランプ米大統領は8日、追加の経済支援策に関する大統領令を発令した。米経済の後退懸念が和らいだことから、前日の欧米時間では株価が上昇。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは、「アジア時間に入っても株高の流れが続き、株と同じリスク資産である原油先物も買いが優勢となっている」と指摘した。 ただし、新規材料を前に、上げ幅は限定されそうと上野氏は指摘する。「国際エネルギー機関(IEA)や石油輸出国機構(OPEC)の月報が今週発表される。市場関係者はこれらの結果を見極めてから動く公算が大きい」(上野氏)。また、中国企業や台湾、香港を巡る米中対立の激化が世界経済に影響するとの懸念も、上値を抑えていると上野氏は付け加えた。 日経平均株価は先週7日比で383円29銭高の2万2,713円23銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.01円と、7日17時時点(105.61円)からドル高・円安に推移している。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):66.56(↑0.02)
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