29日 原油は小幅高、米原油在庫減も株安で上伸力欠く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、前日比2セント高の41.06ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は、同13セント高の43.35ドル/バレルと、いずれも小幅上昇している。 米国石油協会 (API)が28日に発表した週間石油統計で、先週末の米原油在庫が市場の事前予想である前週比35万7,000バレル増加に反し、同680万バレルの大幅減少となったものの、WTIの上げ幅は限定的となった。その背景として、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、「(新型コロナウイルスの感染拡大に対する追加経済対策の遅れなどから)米国の主要株価指数が下落し、消費の落ち込みによるエネルギー需要の後退が意識され、原油相場の上値は重い」と指摘した。主要通貨に対するドル指標の下落に歯止めがかかったことも、ドル建てで取引される原油の割安感が消失し、相場は上伸力を欠く一因となっている。 日経平均株価は前日比178円02銭安の2万2,479円36銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.10円と、前日17時時点(105.60円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 65.99 (↑0.90)
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