27日 原油は小動き、需要不透明感が重石
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、先週末比14セント安の41.15ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は、同21セント安の43.13ドル/バレルで推移している。 21日にマークイット・エコノミクスが発表した、ユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)の速報値が事前の予想を上回り、約2年ぶりの高水準となった。ただし、依然として新型コロナの感染者数は世界中で増加し続け、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「原油相場の方向感が定まりにくく、様子見姿勢が続く」と述べた。また「限月の交替でテクニカル的な値動きは発生するが、原油実需の見通しが明確にならなければ、現在と同水準にとどまる可能性が高い」と付け加えた。米中の外交問題が緊迫化する中、世界経済の悪化懸念に伴う原油需要の不透明感が重石となりそうだ。 日経平均株価は22日比119円36銭安の2万2,632円25銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.59円と、22日の17時時点(106.91円)と比べて、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):64.85 (↑0.23)
|